たまりば

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2014年06月06日

ドイツで一番幸せな村訪問

自立の村づくりでは、食の地産地消モデルとして、個人マイスタ
ーによる豚の屠殺設備とソーセージの加工ラインを見学、併せ
てエネルギーの自給自足による地域循環型経済モデルを学んだ。
中でもドイツで一番幸せな村と呼ばれて注目を浴びているバイ
エルン州のレッテンバッハ村が特に印象深かったので詳しく紹介
したい。
2014年1月にレッテンバッハ村のフィッシャー村長ご夫妻が来
日、日本での講演を宮城県加美町に聞きに行っており、講演後
に今回の訪問を打診していたので、村長とは再会。
村に到着後に、村民ホールとも言える村民スーパーマーケット
の一角にあるカフェで歓迎の挨拶を受けた。村長は今月に勇退、
若い村長にバトンタッチしたばかりだった。



1.自立の村づくりの原点
レッテンバッハの自立の村づくりで特筆すべきは人口減からの
V字回復。
ドイツは今から30年前に4500の村が合併で2000の村に
半減したが、当に日本の2000年からの平成大合併で3230
の自治体が1719に半減した姿と重なる。
レッテンバッハは州政府の指導で隣村に吸収合併され、学校
や村の建物も全部売られて何もなくなり、村から逃げ出す人が
増えて、人口が700人から580人に激減した。
フィッシャー前村長は村に残って村会議員に成り、住民が一体
と成り元気を取り戻せる唯一の解は合併解消と思い定め、
州会議員のキーマンに粘り強く働きかけて合併解消可能な
法律の制定に漕ぎ着けた。
現在の人口は830人、多くの若者が夢を求めてレッテンバッハ
に移住してきた。
若者を呼び込んだのは前村長の人間的な魅力やビジョンで、
合併解消後の20年で人口は300人増加、この村だったら「
素晴らしい人生がおくれる」と若者が思う姿は、海士町の437
名のIターン者の定住とイメージが重なった。
海士町で起業した「巡りの環」の若者の著作でヒット作品に成
った「僕たちは島で未来を見ることにした」が思い出された。
最初に人を感動させ動かすインパクトが重要で、合併解消の
法律制定を自らが動いて実現させたフィッシャー前村長の
リーダーシップが自立の原点。
2.地域循環経済の実現
スーパーは村所有の有限会社で、村内でお金が廻る様に日
用品の品揃えも7500品目と充実、地域通貨タールでの売買
で地域でお金が廻る仕組みが出来ている。







売り上げは今や1Mユーロで4万ユーロの利益を出すまでに
成長、地域雇用にも貢献、職業教育の場にも成っている。
更にこのスーパーは村のコミュニティーセンターの位置づけで、
カフェや上の階のホールは文化行事や演奏会場、結婚式会
場として村民い広く利用されている、
ショウウィンドウには村の出来事やイベントの写真が飾られて
いる。



3.新規雇用の場づくり
新規雇用の場づくりが人口増加の大きな要因でその発想も
ユニークで驚きの連続だった。
経験や技術が無くとも、地域にある使用ノーハウと勇気があ
れば起業や業種転換の夢が叶うと村長も全面的にバックアッ
プ、森での木材処理や除雪ノーハウを駆使してトラクターに
取り付ける重機類を製造する3つの会社が誕生、新規雇用
は3社で240人も。





4.子どもたちの活動の場
子どもたち自身が村と一緒に遊び場を作ったので、施設を
大切に使っている。
子どもが入れるクラブが沢山あり、引っ越してきた子ども達
はクラブで大歓迎される。現在幼稚園に通う子どもは38人。



5.エネルギーの自給
レッテンバッハは標高が高く牧草以外育たないので太陽光
発電と酪農からのバイオマス熱事業が中心、太陽光発電量
競争のソーラブンデスリーガで優勝4回の太陽光発電の先進
地で発電量も地域消費の2倍。
民家の庭先には薪が積んであり、薪ストーブが広く普及して
いる。



スーパーの地下に設置されていた92%の高効率の薪ボイラ
ーでお湯を温めてタンクに蓄熱、スーパー、村役場、幼稚園
に暖房用の熱を供給する。
薪は冬の寒い日でも1日3~4回投入すればよく手間がかから
ず、薪は住民から地域通貨で買い取る。



夕食前にレストランでフィシャー夫妻のプレゼンを聞いた、ご
夫妻でプレゼンするスタイルは日本でも同じだった。
長く成り、ご馳走の白アスパラが出てくるタイミングが遅れて
レストランの人は気がもめていた。








  


  • Posted by 調布わいわいサロン  at 21:22Comments(0)メンバーからのあんなことこんなこと

    2014年06月06日

    ドイツの再生エレルギーの先進事例

    「日本で最も美しい村」連合関係者22名はドイツ・オーストリアの
    自立の村づくり視察に出掛けた。
    ドイツ研修では、先ずはバーデン・ビュルテンベルグ州の環境省
    幹部を訪問、話を聞いた。


    福島原発事故後にバーデン・ビュルテンベルグ州は緑の党が
    環境大臣就任、原子力は国の基本政策で、経済全般を扱う
    エネルギー政策より上位の位置づけ、脱原発は市民レベルま
    で浸透している。
    何故ドイツで福島原発事故が社会を変えるほどのインパクトを
    持ったのかに興味が湧いて、その理由を質問したが、チェルノ
    イブリ事故の影響が大きく、人が住めなくなる原発事故の悲惨
    さを国民は肌感覚で持っており、日本の原発再稼働に向けた
    喉元過ぎればの動きとは大きな差あり。
    脱原発や自然エネルギーが掛け声倒れの精神論に終わらず、
    実効性のある技術の開発が着々と蓄積され、システムに組み
    入れられているのがドイツの再生可能エネルギー普及の牽引
    力に成っていると思われた。
    次いで、再生可能エネルギー適用の先進村の人口5000人
    以下のサンクト・ペーター、キルヒベルグ、メルケンドルフの3村
    を訪問、村長さんから再生可能エネルギー適用の歴史と現状、
    未来ビジョンの説明を受けた。
    木質バイオマス発電や生物系(堆肥メタンガス発酵)バイオガス
    の電力・熱供給のコジェネ設備の導入現場(個人畜産農家や村
    民出資組合型モデル)や世界的バイオガス設備メーカー、再生
    可能エネルギーに力点を移している農業大学などを視察した。









      


  • Posted by 調布わいわいサロン  at 20:43Comments(0)メンバーからのあんなことこんなこと