インドの美しい村

調布わいわいサロン

2015年03月13日 17:35

インドの美しい村に3月7日~12日の日程で出掛けて来た。
首都のニューデリーから村への移動には乗継で丸1日掛かる
ハードな旅で、疲れ果てての帰国と成った。
インドの都会は清潔とは言いがたいが、田舎は別世界で美し
い村の可能性を再認識した。
国際協力基金ニューデリー日本文化センター(外務省の外郭
団体)の日本人スタッフ(所長、次席)が美しい村運動の理念
に共鳴して、国際文化協力の新しいモデルとして、美しい村
運動に期待しており、インド社会の企業家、学者、コミュニテ
ィー代表者、UNDP(国連開発プログラム)のコンサルなどに
声掛けをして、インドで最も美しい村の立ち上げを期待して
シンポジュームが開催された。

それに先立ち、2か所の美しい村を視察したが、前半は持病
持ちの身には体力的に無理と判断してパスしたが、アジアで
最も綺麗(cleanest)な村として知られたバングラディッシュ国
境のマウリノン村。
他はパキスタン国境に近いホドカ村で、古くから伝統的工芸品
の村として知られている。


UNDPとインド政府が大型開発阻止の為に、インド国内で36
の村を選定した1号目に当たる。
古い民家の形態で地元の土と牛糞で作ったパオ式のホテル
が出来ている。太陽光パネル設置等エコ志向の中で、伝統
的な暮らしを満喫して貰いたいというコンセプトの宿で、室内
はテレビや机も無い極めてシンプルなもの。
オーストラリアやインドのカルカッタから、親子や夫婦で泊ま
りに来ていた。





ホドカ村はグジャーラタ州のカッチ地方の砂漠の村で、近くに
は少数民族の美しい村が点在、外国人観光客も訪れるパキ
スタン国境の白砂漠が見所。


コミュニティーの代表者とリーダー格の住民にインタビューした
が、ホテルの建設は村人が出資者に成り、自らの手で建てた
(昨年10月)と聞き、驚きの連続だった。


インドは驚くほど多様性のある国家で、開発途上国と一言では
括れない。
中間層の台頭が著しく美しい村運動が目指す成熟社会の理想
を目指す萌芽も既に生まれている。


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