大規模災害発生時の非当事者の一次対応の難しさ

調布わいわいサロン

2016年04月16日 22:14

NPO法人「日本で最も美しい村」連合の加盟町村は現在、
全国の中山間地に60に及ぶ。
自然災害のリスクが高い地域だけに、過去5年間で福島県
飯舘村の福島原発事故、奈良県十津川村、福岡県八女市
星野村、長野県南木曽町の洪水災害、長野県木曽町の御
岳噴火と、甚大な被害を数多く体験している。
連合として、緊急対応して感謝されたこともある一方、送った
物資が必要で無かったり、保管場所も無く迷惑を掛けた例も
あり、現在では必ず被害町村に事務局から直接電話して、
最新の情報を入手した上で、今何が必要か、何をすれば良
いのかを確認して、行動を起こすことにしている。
今回の熊本県での大規模地震では、中央構造線断層帯に
沿って震源域が東に移動、大分県にも飛び火しているよう
に状況が刻一刻変化している。
今日は事務局より、熊本県、大分県、宮崎県の各加盟町村
に電話を入れて状況を確認して対応方針を決め、全加盟町
村や民間の関係者に逐一情報を流している。
私は、特に震度5,6の町村・地域の町長、代表者に電話を
入れて、被害状況の情報収集や連合からの緊急対応や依
頼事項を聞いた。
軽傷の怪我をしたり家屋が倒壊した所はあったが、大きな
被害は出ていないとのことで一安心したが、状況変化に即
応できる体制は取っている。
福島原発事故で味の素スタジアムに避難して来た人を元
気づけようと、調布わいわいサロンで野川の花見と深大寺
のお蕎麦を食べる企画をしたが、参加者がゼロだった苦い
思い出がある。
仮住まいで新生活に慣れることに精一杯の被災者に、呑気
にお花見をしようとする人などいないのは当たり前で、押し
付けボランティアに成ったと、恥ずかしい思いに駆られた。

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