「調布の歴史講座」第5回を開催しました

調布わいわいサロン

2018年01月15日 10:15

調布わいわいサロン創立10周年記念企画、調布の歴史講座「歴史に学ぶ昔の調布、今の調布」第5回を開催しました。


今回は「調布の道と鉄道」~人の営みと共に作られていった道と鉄道~と題し、調布の街の姿の基になった“道”と、市民の足となっている“鉄道”について学びました。

第1部の講師は郷土博物館学芸員の 小野崎 満 氏
品川道、鎌倉道、筏道、甲州道中など、人々の暮らしの中での道の役割、特に甲州道中の宿場としての役割、意味など興味深いお話でした。


甲州道中は徳川幕府が万が一の退路として整備されたのではないかと考えられる。


手元に残る享保の年号の道中手形


布田5宿(国領、下布田、上布田、下石原、上石原)は、前後の宿場間の人足や馬を積み替える宿継ぎを6日間交代で担った。


宿場ごとに25人、25匹(馬)を常備するよう定められ、街道に面する家々の敷地の間口に応じて割り当てられたため、間口が狭く、奥行きの深い宿場独特の短冊地割ができていった。





第2部

講師は京王電鉄株式会社鉄道事業本部工務部
工事計画担当課長 大恵 勝 氏


大正2年に京王電気軌道として笹塚~調布間に開業、戦時統合の後、昭和23年に京王帝都電鉄として再発足、平成10年に京王電鉄と改称した。


その後、線路の延伸、立体交差の推進などで輸送力を増していった。




中でも調布駅周辺の連続立体交差事業は、日々の運行を続けながら線路の下で工事は進み、あらゆる事態を想定し、準備し、シュミレーション、リハーサルを重ねて遂行された。




18か所の踏切解消と8か所の立体交差により渋滞が緩和されたこの事業が、調布市民生活に寄与するところは大きいと言える。


この講演会は昨年9月より6回シリーズで行っています。








関連記事